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いなかったひとにどう伝えるか2

昨日に引き続き、過去の企画がどうだったかを伝えるための方法についてです。昨日はカメラについて書きましたが、カメラだけではその時の状況や何を考えていたのかまでは記録できません。そうなってくるとカメラ類と同等に大事なのは言葉になってきます。

ふくらむがミーティングを行うときに必ず机の上にあるものが白紙のノートです。それぞれのアイディアや言葉などを書いていき、ノートはブルーブラックのインクで埋められていきます。そのノートを読み返すと自分たちが何について話していたのか、何を問題にしていたのかなど写真では捉えることができない会話が見えてきます。

それらを使って過去の企画を伝えるとなると、どうしても複数のメディアになってしまいます。映像のなかにも言葉を入れ、書類に起こしても写真を入れます。そうしたことから、記録として言葉や像を留めておくことはもとより、それらを交えて編集しておくことが、知らない人にも伝えられるより良い方法なのかと思います。しかし、企画が終わってしまうとなかなか「まとめる」ということをしないのが悪い癖なのですが、、。

とは言いつつ、そのようなドキュメントが他者に伝えられる最良のもの、というとそうではないように思います。大切なのは、そのような過去のドキュメントを当時居合わせなかった人に見てもらったあと、「このときどう思ったのか」などという問いに忠実に返せられるかということです。忠実に反応すること、言うに言われぬことを言語化すること。それが意外と難しい。

伝えるための記録として写真やメモを持ち得つつ、それらと同様に必要となるのは一刻一刻と動いていく今をどれだけ意識化して、自分が何を思っているか、考えているかを記憶していくことなのかなと思います。

 

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