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光の道

今年度になって毎日のように自転車で走る道があります。そのひとつに車は通ることができない、歩行者と自転車だけが通る1.5mほどの道幅の通りがあります。道の片側には住宅が、もう片側は大きな樹々がそびえ、日中でも日は差すとろこはほとんどなく常に薄暗い道です。


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去年の秋ごろから、日没近くになると道が少し照らされることに気付きました。そしてここ2ヶ月ほどの間の日没直前で道全体が夕日で照らされることが分かりました。

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今日たまたま日没頃にその道を通ることができたので撮影。

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西を向くと非常に眩しい。
太陽は東から昇り西へと降りていきますが、厳密に言うと夏と冬とでは日没の方向が違います。春分と秋分には真東から真西へ、日照時間が一番多くなる夏至では北よりの東から北よりの西へ、逆に日照時間が一番短くなる冬至では南よりの東から南よりの西へと動きます。そう、それで夏には道が照らされることはなかったのだなぁと。では、どれくらい違うのかと気になり調べてみました。

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これによると夏至(6月22日)では19時00分に、北を0度として東回りに測った角度が300度の方角に日が沈むそうです。夏至では16時32分に241度の方角に沈みます。

ん!?60度も違うのか!60度というと正三角形の一角です。さらに地図にその角度を当てはめて驚きました。

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多少のズレはあるとは思いますが、ちょうど冬至の日の日没の方角と、この道の方向が同じなんです。

要するに、1年の中で最も日光が差す時間が短い日の、太陽が沈む瞬間にこの道が完全に照らされるということです。

これはものスゴい偶然だ。いや、もしかするとこの道を作った人はそれを考えていたのかもしれない。ということは夏至の日に照らされる道も近くにあるのでしょうか。ちょっとした発見。

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