ふくらむロゴ

一見妙な風船の動き

突然ですが、車の助手席に付けられたこのヘリウム風船。車が動くとどのように動くでしょうか?

2009_12_12_01.jpg

天の川をつくる』をやり終えたあと、糸を付けた風船はリリースできないので助手席に付けて帰っていました。するとその風船の動きが変なことに気が付いたのです。

止まっている車が走り始めたとき、それに乗っている人は体が後ろに引っ張られる感覚を覚えます。また、走っている車が止まるときには、自然に体は前に傾いてしまいます。

中学校で習う「慣性の法則」というやつです。簡単に言うと「止まっている物体は止まろうとし、動いている物体はその動きを続けようとする」というもの。車以外でも電車やエレベーターなどでも感じることができますね。

で、先ほどの風船ですが、車が前進し始めると後ろへ傾くと思いきや、逆に動きます。

2009_12_12_03.jpg
これは加速しているときの写真。風船は前に傾いています。

ブレーキを踏み始めると風船は後ろに傾きます。

2009_12_12_02.jpg

一見、おかしいなぁと思いましたが、考えてみれば自然なんですよね。

そもそもヘリウム風船は風船の中のヘリウムが、外部の空気より軽いため浮いています。
車が発進すると車の中の空気も後ろへ引っ張られます。その空気よりヘリウムが軽いので空気の方向とは逆の、前側に傾くということです。

目に見えるもののほうが、見えないものより軽いことで面白い現象に見えますね。

コメント

コメントフォーム