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3月に飛ばす気球 第10回目

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フライトまで2ヶ月となりました。

これまでに決まっていることは「つぼみのようなものを持っている人がいて、その人が飛ぶとつぼみの中から春が蒔かれる」という内容です。

しかし、もう少し「この人物」に迫るため、一人ひとりが作った粘土模型を見ながら話し合いをしました。

「2本足だと夏や冬のように、よく遊ぶ時期に見える。スカートは春の "ほのぼの" とした温かい感じがする」ということでスカートを履いたような姿に決まりました。

そして、つぼみの持ち方について話していると、突然人物像がみるみる見えてくることに…
つぼみの持ち方は少々重いものをやさしく、大切に持つというイメージを想像していると、

●僕:「この人にとって、つぼみは大切なものなの?」
○小学生:「だって、この人は1年間、このつぼみを大事に持っていたから。」
●僕:「1年間、ずっと持ってるの?」
○小:「そう。1年間、大事に持っていて、大事に持っているんだけど、こわれちゃったんだよ。」
●僕:「ん?壊れちゃうの?」
○小:「ほら、つぼみも1年間経つと年をとるから。年をとると弱くなる(もろくなる)から。」
●僕:「なるほどね。じゃ、つぼみが弱くなって割れてしまう感じ?」
○小:「この人は1年間、ずっと大事に持っていて、だけど壊れちゃって、そのショックで倒れちゃう。だけど、そのあとで、そのつぼみを拾った人が、次の1年間、大事に持ってるんじゃない?」
●僕:「ショックで倒れた人はどうなるの?」
○小:「消えちゃう。」
●僕:「つぼみは?」
○小:「つぼみは残るんだけど、次の人が拾うとまた新しくなる。」
●僕:「じゃ、『春を蒔く』って感じじゃないんだ。つぼみを大事にしていたということは、この人にとって壊れてほしくなかったんじゃない?」
○ひ:「うん、だからショックで「アー」ってなる。(倒れ込む動作をしながら)」

今まで話し合いをしてきましたが、大きな飛躍です。
「春を蒔く人」ではなく「壊れてしまったことで春が飛び出す」という進展がありました。

ということで、人物像について要約すると…

1 「この人」は1年間、拾ったつぼみを大事に持っている。
2 大事に持っているが、時間が経つにつれ、つぼみは古くなる(劣化してくる)。
3 結果、1年間でつぼみが壊れる
4 大事にしていたつぼみが壊れしまい、その人は倒れてしまう。
5 それによって「春」が飛び出し春になる

というストーリーが浮上しました。休憩無しの約1時間半で決定されました。

午後からは前回に引き続き2枚組制作。前回つくった139組に加え、現在計200組の2枚組が完成しました。

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